青森旅行記を優先してアップしたので日記にリアルタイムでは書けませんでしたが、土曜日はまた上野に行ってきました。
午前中は東京都美術館で開催中の『冷泉家〜王朝の和歌守(うたもり)展』を鑑賞し、昼食を挟んだ後、今度は同じ上野公園内にある東京文化会館で『乞巧奠(きっこうてん)〜七夕の宴〜』を見てきました。
「王朝の和歌守展」のほうは、とにかく展示品の数がすごかったです。
国宝や重要文化財級の文献がずらり。
おそらく今回の展示会に出品された文献は冷泉家が所有するもののうちのごく一部だと思うし、そんな膨大な量の貴重な文献を管理し続けなければならない家なんて……羨ましい気持ちがないでもないけど、想像するだに大変すぎて気が遠くなります。
庶民に生まれてよかったと、しみじみ。
そんな貴重な文献でいっぱいの展示会でしたが、楽しかったかというと、ちょっと微妙なところでした。
歴史のあるものは好きだけど、古文書を読めるわけでも意味を汲み取れるわけでもないため、ただ眺めているだけではちんぷんかんぷんで。
書き手の中でよく知っている人は俊成と定家くらいで、それ以外の書物は紀貫之や清少納言など有名人の歌集が展示されていても、歌を写しているのはまったく別の人たちであるため、「ああ、この人はこんな字を書くんだ!」という類の感慨が得られることもなく。
ほぼ、己の教養のなさを痛感するのみに終わりました…。
展示品の中では定家の一連の書と紙背文書(定家が書いた日記の裏紙が再利用された文書)、冷泉家歴代当主が天皇から賜った宸翰(しんかん・天皇の直筆の書)が特に興味深かったです。
さて、展示会を見終わった後は美術館内のレストランで昼食をとり、公園内を少し散策して、「乞巧奠」の開場時間に合わせて文化会館に向かいました。
てっきり小規模でマイナーなイベントだろうと思っていたのですが、さにあらず。
開演前には5階まである大きなホールが満席になり、こんなに注目されていたイベントだったんだと驚きました。
ちなみに私が座ったのは、一番値段の安い5階席。でも最前列だったし(といっても、5階には二列しかないのですが)、少し遠くはあったものの、舞台はよく見えました。
これは開演前に撮ったステージの写真です。↓

形式どおりに整えられた祭壇が、舞台上に設えられていました。
乞巧奠とは冷泉家で行われている年中行事のうちのひとつであり、本来は旧暦の七夕の日に行われているものです。
それをステージ上で再現しようという今回のイベントだったのですが、内容は蹴鞠の実演、雅楽の演奏、和歌の披講、歌会(「流れの座」)の四つに大きく分かれていました。
ここで多少話が横に逸れてしまうのですが、土曜日の早朝、小さな地震がありました。
ほんの一瞬ぐらっと来ただけの、本当に些細な地震だったのですが、ナマズ体質の私は毎度のごとく地震が来る数秒前に目覚めてしまい、地震が終わった後も目が冴えてしまって、しばらく寝付くことができませんでした。
そのときの欲求不満と午前中の展覧会鑑賞、加えて食後の公園内散歩の疲れも祟ってしまったのでしょうか。
蹴鞠の間はなんとか意識を持たせられたのですが、雅楽の演奏が始まった途端に強烈な眠気に襲われてしまい、ほとんど抵抗できないまま熟睡。
隣の席に座っていた友人によると、演奏に合わせて、私の体は右に左にゆらゆらと揺れていたそうです。
「ノリノリだったよ」と、あとで褒められてしまいました。恥ずかしいっ!
大変深い眠りだったため、そのまま終演までノンストップで行ってしまいそうな勢いだったのですが、雅楽の演奏が終わったところで急に会場内がざわつき、人々がいっせいに立ち上がって拍手をし始めたので、目が覚めてしまいました。
が、なにしろ5階席に座っているため、下で何が起こっているのかさっぱりわかりません。ただミーハーな声援や歓声は一切ないのに観客がみんなひどく嬉しそうだし、相手に敬意を表すかのように起立して拍手しているし、これはきっと皇族が来臨されたのかなとは思いました。
やがて和歌の披講が始まると会場内も静まり、私はまたもや熟睡。
プログラムを見たときから、「ここは絶対寝るな」と確信していたため、躊躇うことがありません。それはそれはぐっすりと寝てしまいました。
――そしてこんな夢を見ました。
夢の中でも私は同じ会場の中にいます。しかし座っているのは1階の前のほうの席。
何気なく背後を振り返ると、天皇皇后両陛下が少し離れた場所に立っており、にこやかに人々の祝福を受けていました。
結局そのまま最後まで寝たり起きたりしながら大変心地よい時を過ごし、二時間ばかりですべての演目が終了しました。
いったい誰がいらしてたのかやはり気になったため、終演後、手近な人をつかまえて尋ねてみたところ、「両陛下がいらしていたんですよ」との返事。なんと、私は正夢を見てしまったらしいです!
即位二十周年式典があったばかりだし、アメリカ大統領が訪日中でお忙しそうだったし、まさかあのお二人ということはないだろうと、友人とは話していたのですが。
初めてのニアミスに、今もまだ少し興奮気味です。
普段天皇陛下の存在を特別に意識することはないけど、こんな風に嬉しくなってしまうのは、私もやはり日本人ということなんだなぁと実感。
それにしても、乞巧奠はとても心地よく眠れるイベントでした。
私は満足だったけど、主催者の方々、ひどい観客で誠に申し訳ございません…。
午前中は東京都美術館で開催中の『冷泉家〜王朝の和歌守(うたもり)展』を鑑賞し、昼食を挟んだ後、今度は同じ上野公園内にある東京文化会館で『乞巧奠(きっこうてん)〜七夕の宴〜』を見てきました。
「王朝の和歌守展」のほうは、とにかく展示品の数がすごかったです。
国宝や重要文化財級の文献がずらり。
おそらく今回の展示会に出品された文献は冷泉家が所有するもののうちのごく一部だと思うし、そんな膨大な量の貴重な文献を管理し続けなければならない家なんて……羨ましい気持ちがないでもないけど、想像するだに大変すぎて気が遠くなります。
庶民に生まれてよかったと、しみじみ。
そんな貴重な文献でいっぱいの展示会でしたが、楽しかったかというと、ちょっと微妙なところでした。
歴史のあるものは好きだけど、古文書を読めるわけでも意味を汲み取れるわけでもないため、ただ眺めているだけではちんぷんかんぷんで。
書き手の中でよく知っている人は俊成と定家くらいで、それ以外の書物は紀貫之や清少納言など有名人の歌集が展示されていても、歌を写しているのはまったく別の人たちであるため、「ああ、この人はこんな字を書くんだ!」という類の感慨が得られることもなく。
ほぼ、己の教養のなさを痛感するのみに終わりました…。
展示品の中では定家の一連の書と紙背文書(定家が書いた日記の裏紙が再利用された文書)、冷泉家歴代当主が天皇から賜った宸翰(しんかん・天皇の直筆の書)が特に興味深かったです。
さて、展示会を見終わった後は美術館内のレストランで昼食をとり、公園内を少し散策して、「乞巧奠」の開場時間に合わせて文化会館に向かいました。
てっきり小規模でマイナーなイベントだろうと思っていたのですが、さにあらず。
開演前には5階まである大きなホールが満席になり、こんなに注目されていたイベントだったんだと驚きました。
ちなみに私が座ったのは、一番値段の安い5階席。でも最前列だったし(といっても、5階には二列しかないのですが)、少し遠くはあったものの、舞台はよく見えました。
これは開演前に撮ったステージの写真です。↓

形式どおりに整えられた祭壇が、舞台上に設えられていました。
乞巧奠とは冷泉家で行われている年中行事のうちのひとつであり、本来は旧暦の七夕の日に行われているものです。
それをステージ上で再現しようという今回のイベントだったのですが、内容は蹴鞠の実演、雅楽の演奏、和歌の披講、歌会(「流れの座」)の四つに大きく分かれていました。
ここで多少話が横に逸れてしまうのですが、土曜日の早朝、小さな地震がありました。
ほんの一瞬ぐらっと来ただけの、本当に些細な地震だったのですが、ナマズ体質の私は毎度のごとく地震が来る数秒前に目覚めてしまい、地震が終わった後も目が冴えてしまって、しばらく寝付くことができませんでした。
そのときの欲求不満と午前中の展覧会鑑賞、加えて食後の公園内散歩の疲れも祟ってしまったのでしょうか。
蹴鞠の間はなんとか意識を持たせられたのですが、雅楽の演奏が始まった途端に強烈な眠気に襲われてしまい、ほとんど抵抗できないまま熟睡。
隣の席に座っていた友人によると、演奏に合わせて、私の体は右に左にゆらゆらと揺れていたそうです。
「ノリノリだったよ」と、あとで褒められてしまいました。恥ずかしいっ!
大変深い眠りだったため、そのまま終演までノンストップで行ってしまいそうな勢いだったのですが、雅楽の演奏が終わったところで急に会場内がざわつき、人々がいっせいに立ち上がって拍手をし始めたので、目が覚めてしまいました。
が、なにしろ5階席に座っているため、下で何が起こっているのかさっぱりわかりません。ただミーハーな声援や歓声は一切ないのに観客がみんなひどく嬉しそうだし、相手に敬意を表すかのように起立して拍手しているし、これはきっと皇族が来臨されたのかなとは思いました。
やがて和歌の披講が始まると会場内も静まり、私はまたもや熟睡。
プログラムを見たときから、「ここは絶対寝るな」と確信していたため、躊躇うことがありません。それはそれはぐっすりと寝てしまいました。
――そしてこんな夢を見ました。
夢の中でも私は同じ会場の中にいます。しかし座っているのは1階の前のほうの席。
何気なく背後を振り返ると、天皇皇后両陛下が少し離れた場所に立っており、にこやかに人々の祝福を受けていました。
結局そのまま最後まで寝たり起きたりしながら大変心地よい時を過ごし、二時間ばかりですべての演目が終了しました。
いったい誰がいらしてたのかやはり気になったため、終演後、手近な人をつかまえて尋ねてみたところ、「両陛下がいらしていたんですよ」との返事。なんと、私は正夢を見てしまったらしいです!
即位二十周年式典があったばかりだし、アメリカ大統領が訪日中でお忙しそうだったし、まさかあのお二人ということはないだろうと、友人とは話していたのですが。
初めてのニアミスに、今もまだ少し興奮気味です。
普段天皇陛下の存在を特別に意識することはないけど、こんな風に嬉しくなってしまうのは、私もやはり日本人ということなんだなぁと実感。
それにしても、乞巧奠はとても心地よく眠れるイベントでした。
私は満足だったけど、主催者の方々、ひどい観客で誠に申し訳ございません…。























































